こんにちは。設計部 岡本です。
住宅を含む建築物の省エネ性能について、近年求められるレベルがどんどん上がってきています。
数年前まで断熱等級の最高水準であった「等級4」が今年4月以降すべての新築建物に対し最低条件として必須となります。
指標のひとつに【UA値】があります。住宅内部から屋外への熱の「逃げやすさ」を表し、数値が小さいほど高性能とされますが、ここ香川県では「0.87」が等級4であり、ZEH住宅相当で等級5「0.60」が要求されます。
この上に等級6(HEAT20 G2相当)・等級7(HEAT20 G3相当)が追加されていて、それぞれ「0.46」「0.26」が要求水準です。
この条件を満たす為には断熱材をより高性能なものを使用する、サッシをペアガラスからトリプルガラスに変更するなどどうしてもコストアップに直結していきます。
建物全体のコスト配分を考えつつ、当面は等級5を基準として可能であれば等級6を目標とした計画としてゆけば良いかと思います。
ただこの基準も数年後にはさらに上の要求値が設定される可能性もあり、住宅メーカー・建材メーカーともに更に新たな工法・商品を開発しなければならない必要に迫られています…。