空き家問題について考える


こんにちは。設計部 岡本です。

全国的な人口減少に伴い香川県でも空き家の増加が大きな問題になっています。
去年10月の段階で県内の空き家は約9万1000件だそうで、今後間違いなく増加するでしょう。

実際、私の実家周辺をみても人の気配のない家が増えている事は肌で感じます。
大きな古い家などは顕著です。

空き家となる理由は様々ですが、
大きい屋敷となると掃除や劣化部分の補修、庭の手入れなど建物を維持することが大変でその経済的な理由から手放してしまう例、
断熱など快適性があまり考えられていない古い家で我慢を強いられる生活を続けていた結果体調を崩してしまい入院や死亡から空き家となってしまう例、
などが考えらます。


そんな中思うのは、手に余るほどの大きな家というのも考え物だなあという事。

家づくりの現場では広いリビングや収納もたっぷり、子供部屋も広くなど家を大きくする側への要望をよく伺います。
しかし多くの場合、子供が成長すると家を離れてしまい残されるのは夫婦2人での生活であり、その時間は子育ての時間より長いのです。


そう考えると、性能や快適性に予算を振った小さな住まいというのは永く安心して住み続けることのできる家として結構理にかなったものかもしれません。
また何らかの理由で手放した場合でも次の買い手がつきやすいことは想像ますし、今後空き家を増やさない対策としても有効ではないでしょうか。


少々夢のない話かもしれませんが、今後起こる可能性について頭の片隅に置いておくことで皆様の家づくりがより良いものになればと思います。