こんにちは、設計の前田です。
いつもブログを見て下さり、ありがとうございます!
明徳ホームは香川県で注文住宅を施工・販売している会社です。
回遊動線という言葉を聞いたことはありますか?
回遊動線とは家中を行き止まることなく回ることが出来る動線のことです。
これは回遊動線を使った間取りの例です。
この例を用いて回遊動線のメリット・デメリットをご紹介します。
回遊動線のメリット1つ目は、少ない歩数で目的の場所に移動できることです。
例の間取りではLDK、WIC、洗面脱衣室、ホールがつながっているため、家に帰宅してすぐに洗面脱衣室へ行くときもキッチンから洗濯物を洗うために洗面脱衣室へ行くときも比較的少ない歩数での移動が可能です。
メリット2つ目は、目的の場所への経路が複数あるため状況に応じて移動経路を変えることができることです。
例の間取りでは階段を中心に回遊できるため、例えば玄関に来客がいるときに階段を中心に時計回りに迂回することで来客の目に触れることなくトイレや洗面脱衣室に行くことが可能です。
メリット3つ目は、家が広く感じることです。
家中を行き止まることなく移動できるため閉鎖感を感じにくく、回遊動線を採用していない家より広く感じます。
このように回遊動線には多くのメリットが存在しますが、少なからずデメリットも存在します。
回遊動線のデメリット1つ目は、移動のためのスペース(通路)が必要になることです。
回遊動線をつくるためには、家中を行き止まることなく移動するためのスペースを確保しなければなりません。
例の間取りではキッチンからWICを通り洗面脱衣室に移動するためのスペース(通路)を確保したことによりWICの収納スペースを削ってしまっています。結果的に通路以外の用途にはできない無駄なスペースが増えてしまうことになります。
また、間取りによれば通路分のスペースだけ床面積が増加し、建築費用が増える可能性があります。
デメリット2つ目は、移動経路の増加によりプライバシーが確保しにくくなることです。
例の間取りでは洗面脱衣室の出入り口を2か所設けているため、出入り口が1か所のものよりプライバシーの確保がしにくくなります。プライバシーの確保のためには鍵の設置を検討する必要があります。
また、出入り口が2か所ある部屋は照明スイッチの位置を考慮する必要もでてきます。
ここでは回遊動線のメリット・デメリットをご紹介させていただきました。
理想の暮らしに回遊動線は必要なのか、どんな生活動線だと暮らしやすいのかを考えてみると理想の家に近づくのではないでしょうか。